包丁の實光

世界三大料理は、伝統的には、中華料理、フランス料理、トルコ料理のことを指します。
いずれも広大な領土の大帝国における宮廷料理として発展し、食通の王侯や皇帝が、領土内の各地方・各民族の料理法を組み合わせ、珍味の食材を集め、また国富を背景に多くの料理人を召抱えて腕を争わせた結果、多彩で豪華な料理文化が発達したという共通の歴史を持ちます。
かつて、１９世紀後半から２０世紀初頭にかけ、欧州ではトルコ料理がオリエントブームを背景に流行し、コーヒーを飲む習慣など、ヨーロッパの食文化に大きな影響を与えました。現在はイタリア料理などのほうが著名になってしまったが、何料理を「大料理」とするかは議論になり、人気投票や話題を集めていますが、料理は主観的な評価やその時代の流行を反映するものな為、意見が分かれます。

フランス料理の特徴は濃厚なソース味が特徴で、外交儀礼時の正餐としてよく食される格式高き料理です。
フランス料理は、コース料理が多いです。コース料理とは、順番に料理がテーブルにでてきます。
最初に食前酒としてシードルやシェリーなどの軽い果実酒から、アミューズ・ブースという小前菜が出ます。
次にオードブルが出て、スープが出た後、口直しの氷菓グラニテ、メイン料理は魚料理のポワソン、肉料理のヴィヤンド、フロマージュ（チーズ）、で小デザートにアヴァン・デザール、デザールがデザートです。ここでお菓子が出て、最後にコーヒーやエスプレッソ紅茶が出るのがコース料理の基本です。
フランス料理の家庭料理はニンニクとオリーブオイルなどで味付けした伝統的な料理があります。そば粉のガレットなどは一般家庭で日常的に食されます。
フランスパンもフランス料理の鉄板です。代表的なバゲット、田舎風のパン・ド・カンパーニュやクロワッサンなど様々なパンがあります。

中華料理は広東料理、北京料理、四川料理、上海料理、など、地方によって料理が違います。
広東料理は飲茶、フカヒレ、燕の巣など高級食材を薄味で調理します。
北京料理は宮廷料理として発達し、寒い地方のためカロリーの高い料理が多いのが特徴です。北京ダックや羊のしゃぶしゃぶなど。
四川料理は山椒や唐辛子など香辛料を活かした辛い料理が特徴的です。
上海料理は魚介類と農産物が豊富に使われています。調味料に酒、醤油や黒酢などが使われるため甘く濃厚な味が特徴的です。小籠包、上海蟹が有名です。

トルコ料理は羊がメインの肉料理が多いです。イスラム教徒が多いため、豚肉料理は出ません。代わりに牛や鶏、羊やヤギなどが使われます。
乳製品が豊富でトルコはヨーグルト発祥地です。白チーズも食卓には欠かせません。
のびるトルコアイスなんてのもありますよね。
野菜をたくさん使用しているのも特徴的でナスやトマトが代表的です。たまねぎ、豆類も好まれて料理に使われています。他にもビベルという辛いピーマンも使われます。
トルコ料理は東西の食文化を融合させた料理が特徴的です。黒海、地中海の恵みを利用したり、地中海付近でとれるオリーブオイルを使います。主食はアラビア周辺から広まった小麦粉とアジアの主食である米、両方使われるのも特徴的です。

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