包丁の鋼材に使われる高級鋼でダマスカス鋼とは?2015/05/01

包丁の鋼材に使われる高級鋼でダマスカス鋼とは?

ダマスカス鋼(Damascus steel)は、かつて生産されていた木目状の模様を持つ鋼の名称です。ダマスカスの起源はインド発祥のウーツ鋼ですが、それがシリアのダマスカスで刀剣等に加工されていました。中世の十字軍遠征で兵士が西洋に持ち帰り、ダマスカス刀あるいはダマスカス鋼として西欧世界に知られるようになりました。

現在では包丁やナイフなどの高級鋼材として使われています。切れ味自体には関係ありませんが、刃の模様が何層にもなっているので、見た目がカッコ良く男性から人気があります。特に外国人からの人気が高いです。

ダマスカス鋼の製造方法

包丁に使われるダマスカス鋼の模様の製造方法は異種の鋼材を積層鍛造して縞模様(しまもよう)を表面に浮かび上がらせて作ります。模様の出し方も16層、33層、63層と色々あります。層が大きいほうが見た目は綺麗なダマスカス模様になっています。

ダマスカスの模様って消えるの?

たくさんこの質問をいただきますが、鋼材自体が層になっているので、研いでいっても消えることはありません。最後まで研いでいけば綺麗な模様がずっと出てきます。ダマスカスの模様はカッコいいので持っていると気持ちまで高くなります。

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